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教室の中だけで学びを完結させない

西田先生BLOG

 

今年度、私は初めて研究主任を拝命しました。校内研究を進めるリーダー的役割です。

各学校には年間を通して先生たちが研究していくテーマがあります。前年度まで私の学校で研究していた「対話を通して学びを深める国語の授業作り」のように校内研究を1年間進めるにあたって「教科」を設定することもあれば、一つの手法を様々な教科に取り入れる場合もあり、テーマは多岐にわたります。

4、5月が休校となり、校内研究も2ヶ月間ストップせざるを得ない状態となりました。学校が再開されたとしても、例年のように一つの教室に集まって一人の先生の授業を見て、という方法は難しいと考えていました。加えて、今年度のテーマが「カリキュラムマネジメント(以下、カリマネ)」。

校内でどのように進めていこうか、そしてそれを子どもたちとどのようにして取り組んでいこうか、頭を悩ませる日々でした。

そこで、今年度私が「これだけはやろうと思った2つのこと」を書いていこうと思います。

 

1.とにかく相談

読んで字の如く、です(笑)。初めての研究主任でちょっとカッコつけたい自分もいたのですが、早々にやめました。最初の企画会で「こんなことやってみたいんですけど」と提案したところ、なかなかの全否定に遭いまして。まあ、無理もありません。休校があけて2週間後の職員会議。新しく来た先生方もいる中でほぼコミュニケーションをとっていない状態。いきなり、zoomだのカリマネだの言われても「この人はいきなり何を言い出すんだ?」と思われても無理はありません。なので「こんなこと相談してもいいのかなレベル」のことから話をもちかけて相談することにしました。この変換ができたのは、休校期間中に読んだ本の影響を大きく受けています。「校内研究・研修」で職員室が変わった! 2年間で学び続ける組織に変わった小金井三小の軌跡教師の成長こそが教育改革の鍵を握っている。校内研究を通じて組織開発を行った、東京都小金井市立小金井第三小学校の研究実践にhonto.jp

対話でここまで組織は変わることができるのかと驚いたことを覚えています。

 

2.外と子どもたちをつなぐ

カリマネで校内研究を進めることとなった私のバイブルになったのは以下の本でした。カリキュラム・マネジメント入門—「深い学び」の授業デザイン。学びをつなぐ7つのミッション。電子書籍Kinoppy、本や雑誌やコミックのお求めは、紀伊國屋書店ウェブストア! 1927年創業で全国主要都市や海外に店舗www.kinokuniya.co.jp

「こんな本読んだんですよ〜」という情報共有から始まった同年代の先生とのやり取りから、「今年度はカリマネを考える以前にまずは総合的な学習の時間を見直そう」ということになりました。

これまで私が行ってきた総合的な学習の時間は

テーマを決める→インターネットや図書資料で情報を収集する→ポスターなどにまとめて発表する

という流れが一般的でした。(恥ずかしながら、そして正直なところ、総合的な学習の時間をかなり軽視していました(汗))「情報収集」の段階で外部人材にアクセスする時間が前年度から確保されていれば子どもたちは外にアクセスできますが、6年生のカリキュラムはそうではありませんでした。地域のことを探究課題にしていることを考えると、地域のことはその地域に住む人にアクセスした方がインターネットで調べるだけよりも学びが深くなります。そこで、構想の段階から学年の先生と相談を重ね、地域の歴史のことを30年近く研究している方にリモートインタビューを行うことにしました。

授業当日。子どもたちは緊張しながらもテレビ画面の向こうにいる地域の達人に質問をしていきます。授業が終わったあと、聞いてみると「自分の質問にすぐに答えてもらえるのがうれしかった」「もっと他の人に聞いてみたい」と思っている子どもたちが多くいました。このとき、学びを教室の中だけで完結させず、外とつなぐことがどもたちの学びのエネルギーになるのだと思っていたのですが、それが確信に変わったのが、次の日でした。

地域の特産物(かりんとう)について調べていた二人組が直接、かりんとうの販売所にまで行ってインタビューしてきたというのです。地域をテーマにして学習していることを話すと、わざわざ社長の方も奥から出てきてくれたそうで、名刺までいただいたということでした。おまけにかりんとうのおまけをもらった話やいつでも連絡してねと言ってもらえた話も交えながら自慢げにその名刺を友達に見せていました。

今、この状況下で外部と連携することが難しくなっていて、外部人材を取り入れることに対して前向きになれないこともあると思いますが、そんなときこそお互いに知恵を出し合い、子どもたちの学びを学校だけでなく外からもサポートしていくことが、子どもたちの学ぶ力、自立して学ぶ力を育んでいくと思うのです。

それでは、また。

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【執筆者】Nishi Masa
小学校教員(11年目)/免許は小学校全科・中学校高校英語・幼稚園/「授業づくり」は「学級づくり」/自立した学び手を育てるために日々奮闘中/「一斉授業」から「ワークショップ」への転換/weclip「共育」事業/2児のパパ/お弁当担当/サッカー大好きおじさん

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