先生と仕事人として話す機会は意外と少ない
現在教育に関する事業化を進めているのですが、その過程で小中高の様々な先生方とお会いする機会をいただいています。毎回様々な気づきがあり、事業化のインプットだけでなく、一人の親としても大変貴重な情報をいただいています。
よくよく考えると、先生方はもちろん、他人と子どもの教育について話をする機会というのはあまり無いものですね。とても稀有な機会であることに改めて気付かされました。
育児という親としての重要な責務に対して、確かな知恵や道徳を持つ必要がある反面、単一の見解ではなく、多数の見解・意見に一度に触れられる機会は限られているなと感じます。個人で本を読むにしても、教育番組を見るにしても、時間が限られたり、パネリストも本音で語り合わなかったり・・・
そんななか、実際に日々子どもたちと接する先生と、「友人」としてではなく、「教育のプロ」として会話をできることはとても貴重な機会で、大変勉強になります。
今回は同じ社会人サッカーチームの教員や、大学時代のサークルの先輩・同期、また事業化を進める仲間の知り合いなど、様々なバックグラウンドの方と活発なディスカッションをさせていただきました。
テーマは「子どもの自己肯定感」について。
先生方の中でも、最近の子どもたちの自己肯定感が低いことは課題となっており、どうすれば子どもたちの自己肯定感を高められるのか、がまさに重要な課題となっているとの事。
自己肯定感を高める上で大切なこと
議論のなかで、私がとても共感したフレーズが2つあります。
1つ目は、「日本の先生は何から何までお膳立てし、子どもたちは言われたことをやるだけになっている」という内容です。
振り返ると、自分が小中高と受けてきた授業では、先生が設定したテーマや課題を解くというスタイルが大きなウェイトを占めていたと記憶しています。一方、生徒自らが課題提起し、仲間同士で議論しあって経験はほとんど記憶にありません。(運動会のリレーの順番などイベントに紐づいた時くらいか)
2つ目は、「子どもたちが自己肯定感を高めるには、自己決定の機会をたくさん持つことも大事だが、それ以前にありのままの自分を受け入れてくれる環境づくりが大事」という内容。本当にその通りだなと思います。
大人の世界も同じ
同時に、これは子どもに対してだけではなく、大人も同じだと感じます。
アサーティブという言葉を最近はよく耳にしますが、何かを発言した人に対して、まずはそれを受け入れる姿勢はとても大事ですし、ビジネスの世界でもある意味成功の秘訣なのではないでしょうか。
教育については様々な議論の主題があり、今回は自己肯定感について語り場的な場を持たせてもらいましたが、2時間弱では全く話し足りなかったのが正直ですし、また他のテーマでも語り合いたいなと思いました。
今回お話を聞かせていただいた中から、自分たちが事業化するにあたり沢山のヒントをいただくことができましたし、先生方の考えていることを自分たちがメディアを通して発信していければと考えています。
まずは、貴重な機会をいただけたことに感謝し、この場を借りて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
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【執筆者】大澤彰浩 Akihiro Osawa
ひとりのサラリーマン、ひとりの父親として、未来の子どもたちに残せるものを。
平凡なサラリーマンが事業開発にチャレンジする日々をありのままに。
weclip/日立製作所/明治大学/埼玉県立川越高校